2005/表紙の意匠と制作
「かげびょうし」の元になった、チェンバロ奏者、マイコ・ミュラーさんのための楽譜挟み。
注文主のマイコさんからのリクエストは、演奏会の時に楽器や衣装とつりあい装飾性の高い革製の美しいもの。それに加えて楽器の上に置いた時に、チェンバロの繊細な音を遮らないこと。
アルミパンチングボード(小さな穴がたくさん空いたアルミ板)の表面には、唐草風模様を切り抜いた革を貼り、裏面にはチェンバロの鍵盤をイメージしたスリット状の模様を切り抜いた革を貼った。音の遮断が少なく、外観も美しく、大変よろこばれた。
A4の譜面を4枚つないで使うことがある、とのことで、4面がつながったデザインとなっている。