2007/ケースの設計と制作
もっと自由に!手で作る本と箱(文化出版局、2008年)のために作った作例。
夫婦箱(めおとばこ)は、本の箱として、私は、一番気に入っている。差し込み箱の方が一般的だと思うが、気に入って作り慣れているのでこっちの方が作りやすい。
本棚に入れやすい、全体が覆われるので保存にいい、などの利点がある。
この箱は、葉書(=文庫本=A6)を入れるサイズ。
箔押しで装飾をした。
「箔押し」はパッケージなどでは一般的な技法。また、伝統的なヨーロッパの革製本では、タイトルは必ず箔押し、装飾法としても多用される。しかし、道具が必要なので、個人が気軽にはやりにくい。そこで、ここでは、手に入れやすいレザークラフトの刻印という道具を使った。本来の使い方ではハンマーで打って使うが、木の柄を取り付けて、熱して使うことができるようにした。
(写真で箱に入っているのは、私の年賀状など。)