2013/表紙の意匠と制作
325×747×3㎜(開いた状態)
楽譜挟み。アルミパンチング板の表はアイボリー、裏はダークグリーンに塗装し、透かし切りにした豚革を両面に貼った。植物柄は手切り、障子風の柄はレーザーカッター。パンチング板は音の通り抜けを狙ったものだが、光の通り抜けも面白い効果を出す。(一番下の写真)
植物柄は、実家の玄関付近のスケッチを(季節はちょっと混ぜてるけど)そのまま模様にした。
モチノキの根が這っているようす。きのこはテングタケ。
そしてハナヤスリ。シダ類なのに被子植物の葉っぱ的雰囲気の栄養葉と、金ヤスリに見立てられた胞子葉がとてもユニークで面白い。
主役はスミレ。普通は紫のかわいい花を思うけれど、これは閉鎖花(!)と種がはぜたあと。
ハナヤスリもスミレの閉鎖花も父に教えてもらった。(スミレがそんなふうに種を作っていたとは、まったく知らなかった。モチーフが尽きることのない、父の庭と知識に感謝。)