2013/表紙の意匠と制作
325×749×3㎜(開いた状態)
かげびょうし展の出品作。
楽譜挟み。
この個展の準備のときは本当に時間がなくなって、少しでも作品数を増やそう、という中で、じゃあ時間がかかんない方法ってどんなのがあるだろう、と考えてやったもの。
植物柄をちゃんと作ると、下絵を作るのに結構な時間がかかる。良さそうな枝ぶりを探したり、それが表紙の長方形にうまーく嵌るように整えなければならない。気に入るまでやるとあっというまに時間が経ってしまいます。
いろんな形の雲を落書きのように書いていったらどうなるかなってやってみました。こういう柄なら、落書きのようにほぼ一発でよいので、かかるのは切り抜く時間だけ。使用した革もストレートに空の青の豚革。
そうやって時間節約したけど、意外に人気でした。そのことがかなり印象に残った。(あたりまえだけど、凝ったからっていいと言ってもらえるわけではないし、逆もまた真だし、自分としては、ともかく新しい試行をしていくしかないな、と。)