山崎 曜 製本アーティスト

作品と展示

「母と私の 大連終戦記」

2016改装

出来立ての作品。(写真、自分で撮っているので、下手くそで、すみません。)

これまで、何度も頼んでいただいている、鍵盤奏者のミュラー・マイコさんからのご依頼でペーパーバックの本にハードカバーをつけました。(彼女の先生、高井敬子先生のご著書(文と絵。内容も面白いですが絵がすごくいいです)をご本人へのプレゼントにするということで。)

製本の専門家から見ると、この本の場合、ハードカバーをつけただけなので「製本」はしていない、とも言えます。(構造的に必要のない、見返しの遊び紙も省いています。)

麻布のクロスでしっかりでこぼこのある表紙を作りたかったので、でこぼこが出るようにボール紙で型を作り、クロスを貼ったらすぐに型に嵌めてプレスをしました。表紙と背が繋がっている普通の作りだと、型作りが煩雑になりすぎるので、平と背は別に作ってます。こうすると背にタイトルを入れるのもかなり簡単。たくさん買いためたプリントゴッコを未だに使っています。一番下の写真。出来上がってから写真を撮り忘れたので、作業中の写真なのですが。
クリスチャンの方の本なので、十字や以前に見た教会の格天井や、その中に居る天使たちのイメージと、この本の主人公のお母様の「肝っ玉母さん」ぶりを重ねて、お母様のお顔を丸の凹みに配して、真ん中はプラスチックの丸窓にして、子供であったころの著者ご本人が登場するようにしてみました。裏表紙には、大連に行く前、到着、帰国の家族の絵、そしてエピソードが印象的なソ連兵二人の顔を。

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