だいぶ以前、うちの教室のTさんの作った作品は表紙の3方に小刻みに穴をあけて革ひもをくるくると通していったものだった。それは装飾だったのだが、同じ通し方を利用したのが一枚目(表側)と二枚目(裏側)の写真。このときはブリキ板が使いたくて使ったはいいが、エッジの処理にこまってこのようにした。表紙側の白い革も見返し側のブリキも裁ちっぱなしにし、その回りに麻紐をめぐらせてそこをステッチで押さえた。
単に造形をするという意味で「デザイン」をするということができない。何か機能と結び付いた時に強い何かが生まれると思う。上記の例は苦しんで作っただけに解決が強引だ。
3枚目の写真が今回の出品作。これも表紙回りのステッチ。先日のNUNO WORKSのワークショップでも表紙の縁のステッチを使ったが、以上3点ともステッチのはたす機能が違っている。そこらへんがやっててすごく楽しいところ。(それぞれどんな機能だか、は見ただけではわかりにくいかも。)
いずれにせよ、アイデア豊富なうちの教室の人たちに感謝。
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