4月にやり終わった、四つ目綴じ(風の、と言った方が適切なのかな。)の糸が少し強く引くと抜けてしまうことが判明。手伝ってくれているjさんが「移動中にひっかけたらしいんですが、こうなりました」と持ってきたことで、なんどか綴じ直して、引っぱって試した結果分かった。
四つ目綴じだけとっても細かい点はいろいろな記述がある。
糸を通す順序は決まっているようだが、細かな点はそれぞれの事情でちがっているのだろう。(そして、本にどう書くかってことと、仕事の現場ではどうやってるかってことも違うかもしれない。)
上田徳三郎口述、武井武雄図解の「製本」をまた見直し、いろいろを再発見。
自分の「手で作る本」ではいろいろな本を参考にして経験の少ない人が好きなサイズを簡単に作れるように考えた。しかし、自分自身、四つ目綴じをちゃんとならったわけではないし、まして和綴じの現場で作業したわかでもない。
むろん作り方を書く時、試作を繰り返していいと思われる方法を煮詰めていくのではあるが。
本を書いてからは特に、エレベーターの事故とか、リコールとか、ジェットコースターの金属疲労とか、あまり他人事とは思えない。
あ、
糸の抜けたのはとじ直して、綴じのちゃんとしているものはそのままで必要部分に注射器でボンド注入することで対処。
ものは2004年の『本と箱をめぐる冒険2 山崎曜の「手で作る本の教室」展』のカタログです。お持ちの方で問題があったらご連絡ください。
ちなみに私が自分の教室で見せてるものは2〜3年経ってるけど問題なしです。特に引っぱったりしなければそうそう抜けるものではないですが。
和綴じの良さを現状に合わせてアレンジした(つもり)のもので気に入ってるんですが(また9月の教室展でも売る予定)・・・・
いろいろな要素のつぎはぎをして上手く機能させるのって難しい。
今回のことでまたそう思いました。
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