昨日教室後。
私の本、文庫のハードカバー化のとこでは「花ぎれ」は本の背巾より左右1ミリずつはみ出るようにと書いてあるのに、栃折さんの本では逆に「小さく」って書いてある、とベテラン生徒から指摘が。
えっ、なぜ?って思って大昔に西武ルリユール工房で栃折さんに習って作った角背の本を出してみてみました。
分かりました。文庫は無線綴じだから背巾が本の厚みとほぼ同じなのでちょっと花ぎれの巾を増やさないとすきまができちゃうんです。
対して、西武でやったのは糸綴じだから背巾がかなり増えてるので花ぎれが大きすぎたら表紙にひっかかっちゃうのです。
確かに書いてあること、そこだけを取り出したら二つの本は「矛盾」しますが、実物で確認したら一目瞭然。それぞれの理由がわかりました。
ほんとうに作った実物って大事。
そしてゴミのように存在している、作ったものや作りかけの「実物」が(一応)見やすく、すぐに手に取れるように、棚を並べ替えたのはすごく良かった。(去年あたりだったと思う。)
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