構造部分は2ミリくらいの薄手段ボール。たまたま、片面茶色の綺麗なのが段ボール箱があったのでそれ使ってます。表紙はアーカイバルボードという保存用箱など作る段ボール。普通の段ボールに比べたらかなりがっちりしてます。この「本」は封筒と段ボールだけでできあがってます。 | 表紙の装飾に貼る白い紙(ハーネミューレという版画やってる人にはおなじみの紙)の裏、四方をそぎ落としたところ。デザインナイフや手術用のメスを使う作業なんですが、やっぱりかなり「慣れ」が必要。 | そいだ紙を表にかえして、ヘラでへりを押さえて丸みを付けたとこ。こうしておいてから、p43の右下の写真のような動きで貼ります。こうした貼り込み細工のことを製本工芸では「モザイク」と言うんです。これを習うまではモザイクって言ったらタイルとか割った石なんかでやるやつ、って当然思ってた。それとこれではやることがあんまり似てないので、始め習った時、名前に違和感でした。しかし、今じゃ逆にモザイクって言ったら革などの貼り込み細工というのが自分なかでは常識になってしまった。一般とのギャップが・・・。これではいけませんね。 |