2008年11月22日|ブログ|個別ページ| コメント(0)
福岡伸一『生物と無生物のあいだ』を読んだ。すごく面白かった。「動的平衡」という新しい生命観の誕生のエピソードや、ワトソン+クリックのDNAの構造の発見の裏の事情、野口英世が何をした人だったのか、など、が、「命」とは何かと考える科学者のありかた、と、からめて、熱く、面白く語られていた。
それから、岩波明『狂気の偽装―精神科医の臨床報告 』を読んだ。フロイトのことやユングのことが自分で思っていたのとは違ったふうに書かれていた。つまり、フロイトの考えたことは一つのストーリーというのか仮説というのかにすぎなくて、科学的に証明されているわけではない、とか。精神疾患は本当にたいへんだ。そして健常との境にいる人たちも、別の意味でたいへんだ。
専門的な研究により、何かに対して新たな理解ができるようになると、社会も影響される。私もとても「へーそうだったんだ」と思う。ただし、「本当にそれが正しいのか」を確かめたりする力はないのだから、勘でうけとっているだけだけど。
今週は読書、面白かった。今は知り合いが進めていた、岡潔の本を読んでいる。数学者もあこがれの人々だ。
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