2008年11月27日|ブログ|個別ページ| コメント(0)
火曜、水曜と大学の授業だった。一課題だけを受け持ってるので、年に3回行けばいい。
昨日は利根川の土手を歩いて、学校まで行ってみた。6.2キロぐらいらしい。が、一時間強で、学校付近までたどりついた。広い土手を延々と歩くと、普段、町で歩いている感覚とかなり違う。道を間違えたら、気がつかないうちに取り返しのつかないくらい進んでしまっている。
途中、マムシに出会った。足下にかさっと音がして、その10メートル前くらいに、小学校の子供の描いた「マムシに注意」の看板があったので、まさか、というタイミングで。 野生に接触した気持ちがした。
それで、あまり不用意に草むらに入ることに気がひけて、河川敷から学校へのルートがわからず、かなりの迂回を強いられた。
でもとても楽しかった。むろん、その後の授業も。角背のハードカバーを作る実演をしながら概略を説明するのが主。なので、まあ、気楽。
行き帰りの電車で、前々に教室生徒さんから紹介されて買っていた『数の悪魔』を読み終わる。面白かった。子供向けの数の本。数って本当に不思議だ。あとがきにゾマーフェルトの名があり(著者の先生の先生だとのこと)、ああこのひとハイゼンベルグの先生だよ、と思う。(『部分と全体』ではゾンマーフェルトと表記されてた。)数学や物理や化学が気になる昨今。
帰ってから、また、『岡潔集』をちょっと読む。子供時代に昆虫採集に夢中になるというくだりがあって、それがこの間読んだ『生物と無生物のあいだ』の福岡伸一さんがあとがきに書いていたのと同じに、アオスジアゲハが対象だったのが、偶然の一致だった。私の子供時代にうちの父も同じ気配を漂わせていた。アオスジ、は特別、らしい。私も昆虫採集には夢中になったけど、対象は「蛾」だった。それは、アオスジ、に夢中になることを避けたからかもしれない。何を好きになるか、は自分にとっては、結構、恣意的なことかもしれない。
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