お久しぶりのブログとなってしまいました。
きのうは撮影でした。製本の作業しながら、手順を撮ってもらいました。
和本風な傾向の製本のやり方の本です(たぶん、夏頃に刊行予定)
このところ、ずっとこれのための作例作りなんかをやっていました。
今度の本は書道の先生との共著です。どういう本になるのか、ということは出版社の方針とか、編集の方の考えによるものです。とうぜん、自分が前に出した文化出版局からの2冊とはずいぶん違っています。そこがとても面白いです。
今回は、自分は「料理される素材」の気分。(料理人は編集のWさん、かな?)
どんな料理(本)になるのかなー、と楽しみです。
(まだ、これから連休前に説明などを書くのですが。)
製本を始めた切っ掛けのひとつは、書道の作品を和装本にしたい事です。ですから、今度、書道の先生との共著で出版されると拝見して-夢が実現しそうな予感。
製本は、まだ、始めたばかりで、洋本の技術にも魅せられる点はたくさんありますが、私の日常生活には、意外にも、和本のほうが取り入れやすい気がしています。製本してから、暫くして、これも一緒に綴じておくんだった・・・といった時も、本がくたびれてきた時も、改装しやすいし、手許にある材料で仕立て易いし、本が開き易く、手になじむ感じも好きです。今風に言えば、economy・ecology的なところもあるし。昔々お店屋さんの柱に大福帳が下がっていた光景を知っている人間のノスタルジックかもしれません。山崎先生のモダンな和本も好きです。夏の楽しみが一個ふえて、嬉しいです。
いずみさん、コメントありがとうございます。
本当に。
日常生活では、和本の考え方の方が役に立つシーンが多いと思います。洋本は、基本的に、とても専門的な作業。つまり、なんだかんだと道具が必要になります。専門家はそれで商売するんですから、道具をそろえるのはあたりまえ。それをなるべく道具をなしで、と自分の本『手で作る本』とか『もっと自由に!手で作る本と箱』では試みていますが、道具を使わないと、作業が難しくなる場合が多くて・・・
和本だって、道具は必要だけど、自作できそうなものが多いです。ちょっとした工夫、とかそういうことも多い。
こんどの本どうなるかな。