2009年10月15日|読んだ本|個別ページ| コメント(0)
子供の図書貸し出しカードを作って、本を借りるとき、ふと目にとまって借りた、岩波ジュニア新書の一冊。現生人類と同時代を生きたことがある、別種の人類、のお話。
どこが我々と違うのか、とか、言葉をしゃべったのか、なぜ滅んだのか、など。興味深い。
あとは、生きていた年代。あらためて思うけど、年数のスケール感がとってもひずんでしまうのを感じる。エジプトのピラミッドって大昔、と思うけど、紀元前2000年(あってるのか?)とかとして4000年前。ネアンデルタール人類が滅んだのが、数万年前。ものすごく昔じゃん。
だけど、近頃、何かと身近な(ジュラシックパーク、恐竜キング、毎年の恐竜展、などなど)恐竜の生きていたジュラ紀とか白亜紀とか1億年前、とかですよね、確か。それって考えられないくらい昔。アウストラロピテクスが確か300万年前、一億だと、その何倍?3倍で1000万年、その十倍だから、30倍前だよ。ネアンデルタールはその1/100だからそっから見たら3000倍も昔。その年々の重なり、気が遠くなる。
そう考えてみないと、ピラミッドも恐竜も単に大昔。
それと、被子植物が恐竜の時はまだ無かったんだな〜ってこともなんとなくびっくり。まったく生き物の歴史の全体感が掴めていない私だった。
立ち上がって2足歩行になったことで、人間という生き物の「らしさ」は決まっていった。
気功の講義も、そんな話題だった。ここ3回は、呼吸法をやっているのだが、ほ乳類の自然な呼吸は腹式呼吸だそうだ。いっぽう人間は前肢がフリーになることによって胸式呼吸が自然な呼吸となった。この呼吸は非常に効率がわるい(空気中の酸素は21%。人間の呼気に含まれる酸素は17%だそうだ。で、人工呼吸が可能なんだが、たった4%しか、酸素をとりこめないのだ)。それゆえ、意識的に腹式呼吸を学び、直立二足歩行によってでてきた弱点を改善するのがよい、という話。
興味深いことがいっぱいだ。
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