ながらく預かりっぱなしで滞っていたものをようやく仕上げ、昨日、依頼者に渡すことができた。
今回は革に箔押しで装飾した。といっても箔そのものはプラチナ箔を少し使っただけで、主に空押しというか、湿らせた革に少し熱したコテをあてて、革を少し変色させる技法を使ってみた。
最終工程では多分8時間くらいずっとコテで押す作業をしたので、昨日は筋肉痛。腕も少々そうなのだが、主に腹筋。「骨盤おこし」的に考えてよさそうな動きを多少は意識してやってみた。でも、つい腰椎を曲げてしまってよくない動きをしている時があって、最近日常の動きを少し注意していたせいか、痛まなくなっていた左足親指の付け根が作業直後少しいたくなり、おお、ここに来てる、無理が、と発見だった。
しかし、その痛みは意外に早くなくなって、結構肩が軽いのに気づく(久々に高岡秀夫さんのギュードサ体操の動きをやったら以前と全然違う肩の軽さだった)。からだ、いい感じ。
圧をかけるのが嫌い、といいながら、手で単調にコテを押して行くのが実は好き?と思った作業だった。模様や字を何回か押す時ずれたりしないようにというプレッシャーをなんらかの方法で解決できれば(これがばかにならない緊張感なのだ)基本的には人間にとって楽しい作業だろう。
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