今週は教室でも体調不良でお休みが多かったです。季節柄でしょう。
私の花粉症はぼちぼち。(きのうくしゃみ5回。今日はくしゃみなし。ずっとマスクや眼鏡で予防に努めてます。)年々軽症化はしてるようです。多分、加齢現象らしい。
ですが、やはり、今週は教室終わったら、なんとなく疲れました。あったかくなってきてうれしいんだけど。
(花粉もあるけど、遅くなってた確定申告をやっとすませたり、とかね。)
製本の方は、あんこ入り表紙が、今ひとつだった。スポット受講のKさんの。
これは作りをもっと検討していかなければならない課題だ。
表紙の立体的丸みを作るとき、芯のボール紙や木の板を削って整形することはできる。
あんこ入り表紙、は、芯の上に綿や新聞紙や段ボールや緩衝材なんかを入れて作るもの。
これは、丸みの完全なコントロールが難しい。なんとなく膨らんでるのはできるけど、
思い通りにふわっとは、なかなか。特に角のところにしわを寄せずにうまくくるむのがうまくいかない。これは本当に上手じゃないとだめな感じがする。
和服を着る(これも思いながらトライできてないこと)、みたいに、表紙を貼れないとだめなんだろうな。
初老、は、多分、洋物を離れて、和物へ向かう。
あんこ入り表紙
ずーっと以前に、確か主婦の友社から出ていた
ノーベル文学賞シリーズが、これでした(と思います
30年以上前なので)
ちょっとサテン(繻子)のような表紙布で
触るとふわふわというか柔らかでした
で、疑問は、これは表紙の革の柔らかさを模したものなのか
(フランス、あるいはベルギー流は、表紙革を薄く漉きすぎて
仕上げはきっちりだが、風合いに欠けるとも聞いた覚えが)
あるいは、確実にあった布装でこういうものがあったのか
布装の方が多分後なので、厚みのない布を革装に近づけるようなものだったのか な? なんて今思いました
あんこ入りの歴史はどんなものなんでしょうね。「古書修補60年」(遠藤諦之輔著)の中でも新聞紙を何枚もずらしはり合わせて真ん中が膨らむように作るのがでてます。たしか手鑑帖の表紙。だから特に革を意識したものではないのでは。
それから、ルネッサンスに革装金箔押しが豪華製本の地位を獲得する前は、革装は冷たい型押し(つまり空押し)しかなくて、豪華製本はビロードなどに銀糸で刺繍をしたりの手の込んだ布装だったと聞いたことがあります。(記憶確かでないけど。)
まあ、歴史的なことはさておき、サテンなどでかなりの厚みふわっとしたものをきれいにくるめたら、技あり、かなと思った次第。
金銀細工の装丁から
革装丁(の完成形)に至るまでの間かどうか
布装は確かに豪華な物だったかとも
思います
今のプリント生地の布装とはまったく違うものですね
これは19世紀まで、今度は安価なもの?として続きます