2011年12月 8日|ブログ|個別ページ| コメント(0)
この間の日曜は池袋コミュニティカレッジでの、金箔の講習に参加した。製本での金箔の技法。本の小口に金をつけることと、装飾やタイトルを入れるための金箔押しの、両方実際にやって解説する、という大変なことを、まとめてやってくれる、というとても濃い授業。中村美奈子先生本当にありがとうございます。
小口の金付けは、ゼラチン方式のを大分前に教えてもらって、試みていて、最近は大分つくようになってきた。(プロとして仕事を受けられるレベルではない。)
今回のは卵白を使ったもの。こちらの方もまたいろいろためしてみたい。
こういうことは、見てるとできる気がするのだが、実際やってみると難しい。ゼラチンの時も、直後は割にできていたのだが、しばらくやらなかったら段取りがあやふやになったり、迷いの森に入ったみたいになって、やっとそこから脱出しつつある感じがこのごろ。
大丈夫、と思えるまでに大分かかるし、そうなったからといって安心はできない。
また、去年(かな?)headbands how to work them、という花ぎれの技法だけの本を手に入れたこともあり、(この本、「手で作る本」の参考文献にも載せてるのだが、その時は人に借りて、参考にしてました。私のこのいいかげんさ。。。)ちょっと違った花ぎれを編みたがる生徒さんが出て来てしまって、こたえられてない自分。。。
コプト風、ギリシャ風、フランス風、イスラム風、などなど。
こういういろいろなもの(小口金付け、種々の花ぎれ)が手近に手に入れられるのは、各国の料理が食べられる「東京」な感じ。(ネットならば、世界どこでもそういう環境になってきたんだろう)
だけど、それを培ってきた文化背景はない。ないのだが、異文化への興味津々さはある。小口金も花ぎれも、単純に言ってきれいなんものだし、それぞれのヴァリエーションも楽しい。
修復や再現をするわけではない私は、その要素を自分のやってることに取り入れて、アレンジを面白くする。
ブーツや帽子、冬のヨーロッパに行ったら必需品、とうちの生徒さんの一人が言っていた。そして、日本じゃファッション、なんだけどね、と付け加える。まあ、東京くらいだと、冬は履いたらあったかいから、不要とまでは言えないが、生活の必要に迫られてあるもの、ではない。
が、それを一刀両断にばかばかしい、とも言い切れない。
欲しくなっちゃうことに、人間の本能を感じる。
自分のやってることも、そうやって人間の本能をくすぐってることなんだろう。
先月取材を受けた本の校正がほぼ終了。
もうアマゾンにでていた。「手づくりの製本の本」というタイトルらしい。そして「ムック」という分類になってた。本当にスピーディに作業が進むものだ。
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