2012年11月20日|ブログ|個別ページ| コメント(1)
ワラーチ。
http://www.greatoutdoors.jp/greatlife/post-2.html
木村東吉さんが、YouTubeで説明してくれてるのを見ながら作りました。
ハンズで入手したビブラムシートに、1ミリのチップボールで作った型紙をあてたところ。
切り抜きは、ペットボトルを切り抜く電気ごてを使ったらきれいにいった。(いろいろな道具を持っている私。)
型紙は、ずれないように両面テープでしっかり固定すると、こてをしっかりとあてられる。
ヌメ革(厚さ3ミリ弱)の裏にあてたところ。
ダーマトグラフで輪郭を写した。このあと、ビブラムシートにも革にもゴムのりを塗って15分くらい乾かしてから貼り合わせ、金槌などで打って密着。
くっついたあとで、ビブラムの輪郭にあわせて、カッターで革を切り抜く。
裏から、ポンチで穴を貫通させる。
紐を通してできあがり。(真田紐15ミリ幅、片方で1.5メートル。これもハンズで入手。)
履いてみた。このあと数回走ってみて、どういうふうに足にフィットするのかがわかったので、紐の締め方も理解できた。
鼻緒的なところから踵側の抑えまでの全部の締まり具合が1つの結び目で決まるので、ゆるいときは結び目の位置を調整するとよいのだ。
数日履いたあとのマイワラーチ。ヌメ革は、湿気と摩擦で変色する。少し陰で見にくいが、MP関節のところが濃い色になってる。
いい接地をできてるのではないかと思う。
このうれしさはなんだろう。これだけでいいじゃん!!、という感じか。
「くつ」という存在が嫌になってだいぶ経つ。
なぜ嫌か?
足にぴったり合わなければならない、というのが。きつければ靴擦れ。ゆるければ、歩きにくい。
既製のものだといろいろ履いてみて、時間がかかった上に、完全にぴったりなものがない。
究極はオーダーメイドだが、高いし、こちらも完全に納得するには、時間と忍耐が必要。
それを粘り強く楽しんでいくのが、私にはよいと思えず、
草履や下駄はなんて「自由」なんだろう!って思って、普段の履物をビーサンと雪駄と地下足袋にした、私。
(地下足袋はコハゼでとめるから、指がかなりフリーなので、靴とは足の嵌め方の発想がずいぶん違う。)
布草履も良かったが、外履のものには向いてない。それと、編むのが私には面倒。
それでこのワラーチだ。走ったときのフィット感が素晴らしい!
くつのように足の外殻でキープするのでなく、足首と踵でキープされる。
メキシコのタラウマラ族のものらしいが、ギリシャ神話にでてくるサンダルもこんな感じのものなのかもしれない。
(それに、ますます高温多湿な日本に、本当に靴が必要とされるシーンは随分限定されると思う。)
自分の仕事柄、革のかけらはたくさんあるので、重ね貼りをすれば革だけでも作れそう。
同じような感じで、革の足半(あしなか)
http://ameblo.jp/eni4/entry-10590290548.html
もつくりたくなった。(それで走ったら、飛脚気分が味わえるかも)
手作り、すごいですね。しかもプロ仕様!? 道具の使い方に慣れてる人は美しくカットできて、羨ましいです。