昨日は、製本家の都筑晶絵さんの展示(20日までです)を見た。
都筑さんともゆっくりしゃべれて、とても楽しかった。
展示品のメインは、都筑さんがずっと注文で作ってきた、手帖。書き込まれ使われた手帖を、注文主から借りて、並べている。書き込まれて使い込まれている雰囲気がいい。ものすごくオーダーメイドなので、変な表現だけれど、判型はもちろん、中身のレイアウトも、注文した人本人のオリジナルだったり、都筑さんのオリジナルだったり。好きな言葉を印刷していたり、というのもあり、かなり「本」な感じのものになってるな〜と思った。よく知っている方のものだけを作っている、という、作る人と頼む人の信頼関係が好ましい。
「なるべく本人に1枚でもいいから好きな紙を持って来てもらうようお願いしている」という都筑さんの話のとおり、いろいろな紙が綴じ込まれていて、楽しい。包装紙の裏にメモ、みたいなページもあったり、破ったリングノートの丸穴がそのままに見せられていたり。
綴じの仕組みは1種類で、シンプルなもので、一見、糸綴じではないのかな、というもの。しかし糸綴じならではの開きのよさとしっかり感があって、素晴らしい。
ノートを買ってしまった。
製本家の展示、というと、いつもなかなか難しいよな、と自分のことも考えて思う。絵や工芸品とちがって、製本そのものだけでは(つまり中身なしには)作品がなりたたないから。
一人じゃできない、のが、製本のいいところとも言えるが。
(さて、自分はどうするのかな12月、と。。。。一人でやるんだけどね。。。。)
あと、手帖作る時にパンチで抜いた紙をケースに入れたりしてるのもちょこっとあって、私も使った布や糸の切れ端をためてるので、ちょっと微笑んだ。
そういう切れ端で、作った時のこととか、これは誰のやつだったな、と思い出すのは、みんな同じだね。
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