2014年7月15日|骨盤おこし|個別ページ| コメント(0)
先週末、高速バス夜行で名古屋に行った。
日曜日に「構造動作トレーニング」の中村考宏先生の「ロウギア・ランニング」のトレーニング受講。
月曜日に欧文の箔押しの時の活字をずっとお世話になっている「名古屋活版地金製錬所」と、いつも行きたいと思っていた紙のお店「紙の温度」に三重からいらしていただいてる生徒さんに連れて行ってもらった。
ともかく私は出不精なので、いつでも来てもらうばっかり。これではいけないと最近思い、今年はともかくいろいろなところへ出かけてみよう、と思っている。各地からうちの教室を受講してくださる生徒さん達の気分はどんなだ?というのも興味あり、多分大人になってからは「初」の高速夜行バス、宿はホステルのドミトリーに泊まってみた。
朝6時に名古屋につき、バスとセットになってるお風呂に入り、コメダ珈琲でカフェオレとシロノワールを食べ、清須市はるひ美術館でブルーノムナーリ展を見て、清洲城も見てから、セミナー会場の津島市の錬成館の弓道場へ。(歩くところを走って移動してるので、多分10キロ程度は走ったかな。道も間違えたし。)
広い板張りのスペース。弓を射る方向には、まどや柱などの障害物が何もなく、緑の草に覆われた外のスペースが広がり、的が設置されるであろう土塀で終わっている。曇で湿度はやや高いものの、蚊も居なくて、非常に快適な状況。
足首背屈での一歩踏み出し、肘を曲げた時の肘頭の位置の確認、肘頭を後ろに向けたり前に向けたりする時の上腕のよい向き、肩甲骨の上縁から鎖骨の接する位置の確認、などなど骨指標の向きの確認と動きを丁寧にやる。時に骨の模型も見ながら、自分を触って骨を確認。自分のパーツの位置や形を触察することで理解し、各部の動きがよくなる。
そして「山崎さん、お待ちかねの(と言う、先生の顔が、こころなしか、にやっとしているようだった、)ロウギア・ランニング」。
前々からやっている「ゆっくり走り=スロージョギング」の時も、自分のローギアを探してください、といつも言われていたのだが、今ひとつ意味が判然とわからなかった。
まず、足首背屈したまま着地、と注意される。(背屈のまま下ろそうとすると結構恐怖なのがわかる)そして、ぴっぴっと音がする。電子メトロノームだそうだ。一分間の拍動が120、130など、ビートも4ビート、8ビート、16ビート、3連符?、音楽をやったことのない私にはよくわからないが、いろいろのリズムのぴっぴっ音にあわせて、ゆっくり走るのだ。120より130の方が合わせられる、120以下になるとほとんど走ることができず、歩きになってしまう。ビートの刻みは細かい方が動きやすい、など、いろいろな感覚を味わわせてもらった。
この120付近がローギアだそうだ。ええっ?どういうこと?って多分読んでる人は思うのではないか。が、やると「ああ」って実感がある。これ以上遅く走ることはできない限界の時、最大の屈曲で、最大の伸張反射が得られる、というようなことかな、と思った。確かに、実感として車のローギアに似た力強さとゆっくりさ、がある。この120(人によって122かもしれないし、119かもしれないというが)という規矩にあわせられるように練習するんだと。小鳥のさえずりは120くらいかな、と先生がさらりと、しかしうれしそうに言う。(最近「バランスはリズム」とも言っている先生。鳥のさえずりと共鳴しながら走ったのが「発見」という感じだったみたいだ。)私も人間の動きや生き物など自然ということに興味があるので、こういう展開になってきたんだ〜、こういうふうに考えることができるんだ〜、と、中村先生のアイデアをものすごく面白く、興味を感じた。(一秒ってどうやって決まってるの?太陽の回転周期?など先生が問いかけてくるので、わかりません、物理の人に聞いたらどうですか、と答えるしかなかった。)
このトレーニングが、東京の区民館などではなくて、津島市(先生の地元)のこの弓道場の環境で、非常によかったと思う。
やはり、「場」って重要だ。
翌朝、私は、今年初めて聴いたクマゼミ(名古屋はすでにクマゼミ。クスノキに抜け殻が一杯)にあわせて走ってみた。クマゼミの拍動はいくつだろうか?大分走りやすかったから130くらいかな。
翌日の活字やさん他のことについては、次回。
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