そのあとちょっとてもちぶさたな感じになったので、スマホで照らしてもらいながら、持ってきていた折り紙をする。電気は来てるけど、あまりつけない。節約と、必要ない感じなのかな。(この時ではないけど、時々停電があって、計画停電だよ、とのことだった。)
あとで、おーちゃんに聞いたのだが、マティアスはこの家で居候的な立場らしかった。ここは義理のお父さんの家で(お母さんは実のお母さんなのかな?)この二人と義理のお姉さん二人とその子供達3人が一緒にいた。この家の一角に鍵をかけた二部屋があり、そこがマティアスとその弟分の居場所で、その弟分が首都のロメへ出かけていて空いてる、そのベッドに寝せてもらうことができたというわけ。日本でも第二次大戦後すぐは、こんな状況はいっぱいあったんじゃないかと思う。「家族」っていうのが、お父さんお母さんとその子供、おじいちゃんとおばあちゃん、というだけではない状況。(そしてお兄さん達がいるのかどうなのかは、わからなかった。)
ツルを折って遊んだ。上手に折れない子供達をみて、ときどき大人たちも手出ししてくるんだが、子供より上手というわけではないのが、微笑ましい。(辺と辺をきっちり揃えて折る、っていうのが認識できてない様子がすごく興味深い。私の真似をしようとしているはずなのが、そういうふうになるんだ〜という、製本教室でいつも感じる興味。)自分が得意としている蛙を2〜3匹折ってあげて、すごく喜ばれたので、とても満足する。(私は単純なやつなのだ。)
その日はそのまま寝る。最初、シャワーどうする?って言ってくれていたのだけど、翌朝、本人は塀と建物の隙間みたいなとこで水を浴びてて、やっぱり居候だから強く勧めにくかったんだろうな、となんとなく推測した。窓にはガラスはもともと無くて、格子があって薄いカーテンがかかってるけど、網戸はない。そしてベッドの前後にT字の棒がついてて、そこから蚊帳がつってある。
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