2020年7月15日|手で作る本|個別ページ| コメント(0)
Susan Huftonさんの、カリグラファーのための製本、という私家版(この情報は「手で作る本」の巻末の、参考文献に書いています)を参考にして、作例を作りました。
本当に最初のきっかけは、イギリスで、スーザンさんにカリグラフィーを習った、うちの教室の生徒さんから、これのやり方を教えて欲しい、というリクエストでした。そして「コプティック製本」は教室で人気になって、自著を書くことになった時に載せることになりました。
背がむき出しであることも特徴の一つで、その背の部分に何かデザインできないか、と、企画編集の小山内真紀さんと話し、蛇腹折りにしたマーブル紙をかませながら綴じるというアイデアになりました。見た目にとても美しく、本文部分のグニャグニャ感がなく、開いたときに折と折の間の隙間もなく、とても良かったです。「糊を極力使わない」というヨーロッパやアメリカの手作り製本の流行に、私が影響されていたので、そうしていないのですが、蛇腹部分を表紙に接着することによって、表紙のぐらつきも無くすことができ、コプティック製本としては画期的だと考えています。(今回、この部分も、動画でしっかり説明するので、それもお楽しみに。)
欠点は、なんといっても、作業がしづらいこと。その上、誌面が少ないので、図が少なく、ますますわかりにくくなってしまいました。今回、解説を加えて、さらに動画で、どこまでやりやすくなるのか。実験ですね。
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