先週は、整理に勢いづいて書いたが、進展できていないです。
ブログをリンクしたFacebookにヒッポ仲間が「マインドマップやってみれば」と書いてくれたので、そのトニー・ブザンの本を借りてきた。それを眺めて、チャレンジ継続です。
さて、今週、思わぬ時間を取られてしまったのが、校正です。
実は、NHKの『すてきにハンドメイド』という番組から依頼を受けて、その作業が進行中。テレビ放映は八月なのだが、雑誌が先に発売される形なので、そちらをまず進行しています(忘れるくらい久々のテレビ出演です)。
これまで何冊かの本に「製本の作り方」を書いた経験からすると、この雑誌のスタッフはさすがの一言。どきどきしながら校正を見ると、手順写真が整然とならび説明もよく理解できます。
それなのになぜ時間がかかったのか。1つ例を挙げます。
それが、本の部位をあらわす「のど」ということば。
本の「のど」っていったい何%の人が知っているのでしょうか?
ちなみに広辞苑(第五版)によると意味の④で
〈書籍のページの綴じ目に近い余白部分。〉
と書かれています。こないだ見た、NHKのドラマ『舟を編む』があたまにちらつきました。
編集部の方の書いてくださった手順では、本文を外から見ても、内から見ても、折れてるところを「のど」と表記しています。
一読、いや〜外側から見たら、「のど」とは言わないよな〜、と思いました。
しかし、何度か読み直してみると、確かにこのように表現すると手順自体はわかりやすくなる。
しかし、そうではあるのだが、部位を示すことばとしては自分の意味の感覚からするとおかしい。
悩んだあげく、内外両方から使える「折り目」に統一することにしました。
しかし、内側からは「のど」と使いたいし、外側からは「背」も使いたい。その気持ちをぐっとこらえて「折り目」という、専門用語的でないことばに落ち着かせました。
動画(あるいは目の前にいるひとに見せる)なら、しゃべりながら動作をすれば、問題なく通過できるところが、記事となるとそうはいかない難しさを久々に思い知らされました。
書き言葉では、正しい、正しくない、が問題にならざるを得ないので、いい加減でにはできません。
などと思いつつ、放映用の作り方の撮影(つまり動画)がまだなので、テキストとテレビとがどんなふうにマッチして効果を発揮するのか、ということは全くの初体験です。
テキストだけしか見れていない今からすると、また違った印象になるのでは、と思います。
綴葉装(てつようそう)という、いにしえの和本のスタイルです。
ちなみに、青い糸のあるところが「のど」です。
日が近づいたらもっといろいろ説明していこうと思いますが、実は「のど」などの手順に関することより、記事の文が難しかったです(私は製本の歴史はそんなによく知らない、などなどいろいろの点で)。
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