年末、そして年始も、終わらない製本作業を離れ、料理をした。
ネット検索でレシピ、YouTubeで具体的な技術を、いろいろ比較して見つつ、時代変わったよな、と改めて思う。いつからそうなったのか、結構記憶があいまい(クリスマスのローストチキンは料理本への書き込みを見ると2008年が最初。このころは本使ってたな)。
ここ2〜3年、おせちは妻と二人で分業して、作ってる。今年、私は、ごまめ、伊達巻、昆布巻き。八頭、くわい、里芋は剥いたり面取りしたりの下拵え。
おせち以外は、昆布巻き用のソフト身欠きニシンを多めに買ったので、年越しそば用にニシンの甘露煮、舞茸の天ぷら、ツンピン、中華ちまき。
巻いたり、結んだり、など、作業が楽しめるものが多いかな。
去年はじめての昆布巻き作りで、持っていた厚手の、何種類かの昆布を使ってみた。どんな昆布でも煮ていれば最後にはやわらかくなるはず、という予測は見事に裏切られた。まあそれなりに柔らかくはなるが、とろっとしたあの感触にはならず、ぼぞっとする感触が変化しない。いろんな種類が売られていて、それぞれに使い所がる違うというのがよくわかった。
今年はそれを踏まえ、早煮昆布で。すぐに柔らかくはなったが、「まあ普通」の仕上がりだった。いつのころからか、昆布巻きはとても好きな食べ物になっているので、もうすこし「おいしい」 のが作りたい。姪っ子の昆布巻きはシャケ。しっかり噛みごたえがあり、味が良かった。やりかたを聞くのを忘れた。聞いておこう。
ニシンそばのニシン甘露煮はとても好きなので、ニシンがあるついでに作ってみた。煮詰めすぎ?という感じで、カチカチで、味も濃そうな色に煮上がる。が、蕎麦つゆで温めて、そばとともに食べると、適度にやわらかく、味も濃くなく、もう少し甘くてもいいかな、ぐらいになったのが意外で嬉しかった。
伊達巻は、去年初めて、ちょっと嵌って、数回作った。三角形断面の太い竹でできた鬼巻き簾も入手し、焼く枠も手元にある金属板で作って、まあまあにできた。基本、はんぺんと卵をバーミックスでまぜて焼いて巻くだけ。今年は去年を踏まえて、焼き時間、温度を調整した。が、結果はぱさぱさした感じになってしまった。しかたないので、スライス後に砂糖を入れただし汁を染み込ませて「まあなんとか食べれる」みたいな感じに。多分、もともとは山芋、すり身、卵、を泡立ててつくるんだろうな、思った。はんぺんでできる、って誰が思いついたのだろうか。半分ケーキみたいな伊達巻という食べ物、材料の使い方といい、できあがりといい、とても面白いと思う。下の写真の右。
ツンピン(チュンピン、春餅、上の写真の左の二皿)は、昔、実家で集まる時にずいぶん作っていた。昨年、父が亡くなったこともあり、妻が思い出して、作ってみたら?と。レシピは例によってネット。お正月で集まった兄弟家族や母にも喜ばれた。みんな懐かしんでいた。皮は、中力粉を捏ねて、丸く伸ばして作る。胡麻油を塗って2個重ねて伸ばし、フライパンで焼くとふくれて、簡単に2枚に剥がせるのが楽しい。今回は、サイズを伸ばしすぎて、薄め硬めになってしまった。次回はもう少し伸ばしを少なくして、皮を厚手にするといいのではないか、と思った。中身の鶏肉は、昔はゆでたササミだったが、今回は定温調理のむね肉で。三年くらい前に妻が定温調理器を買って、このところはむね肉63度90分が定番。操作に慣れたのでとても簡単にジューシーなむね肉が調理できる。
(道具ってきりがないな。。。。)
そして中華ちまき。これはいろいろがんばろうと思ったわりには、どうなんだろう。
これから蒸すので、どんな味になったのかは、まだわからない。20個竹皮に包んでみたが、ちゃんとした巻き方と糸のかけかたを理解する気力がなく、適当なまま。検索では、いくつか包みかたがありそうだった。製本で各々いろんなやり方があるのを思い出す。
コメントする