今日は秋田公立美大のオンライン授業だった。このところ初回オンライン、次の回リアルで実習という二回で、手工製本を体験してもらうようになっている。
去年は実物を机にいっぱい置いて、画面に映しながらやったが、見せるのが難しくてよくなかった。今年は写真と動画で見せることにして、楽だった。PowerPointで、写真を話の順序に並べておくだけ。Excel慣れしたおかげで稀にしか使わないPowerPointも自分にとって使いやすくなっていた。同じ開発元だとサインとか操作が当然似ているからだろう。
オンライン会議のアプリは、初めてgoogle meet を使った。ちゃんとPowerPointに発表者用の画面というのがあって、順に並べた写真を簡単に横スクロールできるのがとても操作性が良くて、助かった(学生のいる教室の様子は見えない設定で、おそらくもっといい画面使いが可能なのだと思うがそこまで今回は使いこなせなかった)。
初対面の学生たちなので、オンラインでは、自己紹介(=作品紹介)が主な内容。
話の最初はナルニアとお尻の本なのは毎回同じ。
ナルニアは小学生の時。本の中にお話の世界があって、その世界のタンスの中に別世界がある、っていう入れ子構造になってる「本」っていう仕組みが面白いと思ったこと。
お尻の本は大学生の時。本を人体に見立てることを思いついて、ぬいぐるみのような質感のお尻っぽい形で本を作り、それが今の職業に繋がったこと。
そのあと、今回は、注文で作ってきたいろいろの本やそれに近いようなものをたくさん見せていった。
自分の作った物を振り返れるのは貴重な機会。
垂れ革表紙の壊れた聖書を直したのは写真をわりにちゃんと撮っていたので、
見せてみた。
↑のような状態だったのを、ページを紙と糊で補修して、綴じ直し、表紙は新しい垂れ革表紙を作って取り替えた↓
水牛のやわらかい革を使って、垂れ革表紙を、見よう見まねで作るのが面白かった。
元の本を壊しながら観察したり、垂れ革表紙の聖書は今でも普通に売られてるのを知って銀座の教文館に見に行ったりした。
ブログで写真をこんなに並べると、自分としては、なにか大層な感じだが、PowerPointであっち見せたりこっち見せたりしてると、別にどうということもなく、こまらないものだな、と思った。そして随分説明できる気がする。
例によってgoogleformでアンケートをとったが、さて、学生はいったいどういう感想を持ったのか。非常に知りたい。
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