2005/改装
もはや忘れてしまったが、おそらく楽譜はさみのために買って余ったアルミパンチ板を利用し、アクリル板に穴をあけて縫い合わすことを初めてやった。パンチ板だけだと曲がり易く、アクリル板だけだと汚れや傷がめだつ、それを相殺するナイスアイデア(って自分では思っている)。
「ドゥイノの悲歌」はよくわからなかったのだけれど、「マルテの手記」が好きだった高校生の私は、リルケが好きというつもりになっていて、この表紙デザインは、リルケ描くところの天使の居る天国をイメージ。
天上にある黄緑の庭園で、人間に聞こえない激しい高周波の声で天使が歌っているイメージ。
そして天上だから雲っていうこと。
単純な連想。
この場合、脱脂綿の雲よりも、透けて見える岩波文庫の表紙の飾り枠の感じが、急にデジタルな感じになり、美しいな〜と気に入っている。
本当にリルケのことがよくわかってる人に「これが僕のリルケのそういうイメージです」って言ったらどういう反応なんだろうか?