2015/表紙の意匠と制作
165×251×7㎜(開いた状態)
文庫本やA6ノートを挟む、ルリユールアンデパンダンです。素材としては、グリーンの仔牛革、本金で箔押し、黒はエイ革、内側の黄色は麻布です。
以下は「けはいのしくみ」展の時の説明文です。
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これ、もしかしたら一番気に入っているかもしれないです。きんぼしは共有辺のある3つの正三角形。その中心に、くろぼし、があります。一つのくろぼしから三つの金星が生まれる、とか、負けの黒星も自分の中心で光り輝いているとか、勝つ時はたんなる白星じゃなくて金星、などいろんな勝手な言葉がでてきました。視覚的には、なんと言っても、正三角形を意識すると模様が流動的に感じられるのが面白いです。意識だけでこんなに変わってみえちゃうんだな、と。左表紙と右表紙は左右対称ではなく、平行移動の配置にしました。 そして、金なのですが、仔牛革がやわらかすぎて、普通に押したら、こりゃあだめだな、という金の質感。いろいろ工夫してこの質感にもってきました。この質感も気に入ってます。