2013年10月29日|ブログ|個別ページ| コメント(0)
すっかりブログ書かない日々。
個展の準備が思うにまかせず、ブログどころではなかった。
先週と先々週は、例によって、息子の小学校で読み聞かせをやった。
何を読むか捜す余裕がなく、そうだ!と思いついて、「ルリユールおじさん」にした。
製本家の利を生かして、手作りの綴じ付け表紙の実物サンプル(ルリユールおじさんが作っている本と似ている作り)を持っていけば、楽しい時間になるのでは、という趣向。
とても読み聞かせ向きとは言えない、絵をじっくり一人でみながら読む本なので「ほら、ここに誰かいるね」とか「手づくりだと、こうやって本を作ってるんだよ。ね、この見本を見て」
とか、書いてないこともしゃべりながら。もはや読み聞かせとは違うものかもしれないが、そうやってみた。3年生と4年生に読んだのだが、大丈夫、みんなしっかり興味をもって聞いて、見て、くれた。
この本の中に描かれている「本」というものに対しての感情というのか感覚というのか、愛というのか、は、明快だ。主役の二人、おじさんとソフィーの価値観は共有されている。一方、私は今、「本」についてどう思っているのか、よくわからない。それほどどうとも思っていない、ちょっと「ぼおっ」とした感じ、かな。手離しちゃいけないものを手放したのか、と微かに思ったりもするが、もともとそれほどのこだわりもないのだろう。自分が小学生の時にこの本を読んだら、どうだったろうか?小学生の私は、自分が本が好きだということが好きだったな。
そういうものが好きな自分が好き、ということから、好きなものを決めているような気がする。
なんでも好きになれる(あり得ないわけだけどね、)ような自分が好き、と思う、昨今。いずれにせよ、自己愛、自分が好きってこと。(何回、好き、って書いた?)
さて、そんな私が個展でやるのは、どんなことだろう。
全然本じゃないものを作っている。
ともかく目の前、手近にあることを使って、形にして行ってるだけだ。
やっとお知らせをホームページにアップした。
あと約ひと月。頑張って走る。
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