作品と展示
雲と
2014／表紙の意匠と制作
かげびょうしシリーズを発展させたもの。
音を透過するために使ったアルミパンチングボードは、ポリカーボネート板に覆われて、その役目をしなくなり、たんに視覚的に半ば透けるように見える素材として利用。
脱脂綿の雲を前面に押し出し、新芽（おそらくクスノキ科の木）の押葉を使いました。空にいるUFOみたいに見えるな、と。
こういうデザインは、すごく作業が速いです。適当に脱脂綿を雲の形にして置いて、葉っぱを並べたら、挟んで縫って、それでお終い。（まあパンチングボードに合わせて、板にも革にも穴を開けておいたりの作業はありますが。）絵を作って、手作業にしろレーザーにしろカットして貼るのに比べて、作業的には非常に楽。そして、実物なので当たり前だけどとてもリアル。実物だからみていて全然飽きない。こういうのもありだな〜と思いついてしまったので、次に「アルミアクリルノートカバー」が生まれたわけです。
（ちょっと違うことですが、細かい羽状複葉を描くのは普通の葉を描くのに比べてとても大変ですが、きっと植物が細胞でやってることはだいたい同じなんだよな〜多分、などと思います。）
一番下の写真では、後ろにLEDのライトをおいてます。
