2018年12月24日|ブログ|個別ページ| コメント(0)
とうとう、動画とオンラインミーティングを使った、製本講習をやる。
このあいだの8月に作ったあと、個展の準備になってそのままになってしまっていたものだ。
折帖(おりじょう)という蛇腹折りの本を作る。御朱印帖によくあるスタイル。
あらためて再チェックをしてみると、う〜ん。わかりにくいところが多いかも。
つくづく、動画難しいなぁと感じる。
また、盛り込みすぎなのも感じる。 (単純に作りやすいキットにすれば、作りやすく、わかりやすいものができるとは思うのだが、それでは自分が納得できないので仕方がない。)
自分の言いたいこと、見せたいこと、は、やっぱりこれなんだなぁというのがあって、まずはこれから行きたい。
さらなる手直しをいくつかやって、来年、1月15日開始。
申し込み締め切りは、1月9日(水)。
新しい体験をしてみたい方(大げさに言うと、一緒に新しい何かを作っていく仲間的な。。)、どうぞご参加ください。まだ、ちゃんと形ができてないところから作っていくことこそ、面白いと思う。
明日、25日21時半から無料説明会もzoomでやります。(時間になったら下記にアクセスしてください。来年の1月8日にもやります。)
https://zoom.us/j/718147144
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この講座のやり方は以下。 ご案内はこちら。
あらかじめ本の材料を郵送する(3冊分お送りするので失敗しても大丈夫。また、繰り返し練習ができる)。
初日(1月15日)に、1時間のオンラインミーティングでやり方の説明する。
1週間の間に、動画40個(一つの動画は主として30秒〜4分程度)を見ながらご自分で制作していただく。(動画は講座終了後も見れる。)
最終日(1月22日)に質問や感想、出来上がったもののシェアリングを1時間のオンラインミーティングで行う。質問にも、手元も映せるので答えやすいかな、と思う。
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郵送する材料類
使用する道具類(これは各人にご用意いただきます)
●自分の製本習得の経過について
一年間、カルチャーセンター(池袋コミュニティーカレッジのルリユール工房)に通った。 が、その時に習ったことは、その後の2年間、指月社の大家利夫さんのところでの見習い生活で、完全にリセットされた。
実際の仕事の現場で見習いをできたのはよかった。 個人の職人やアーティストがやっているのは、最適なやりかたをその時その時で選んだり作ったりすることなので決まったやりかたたはない。見習いは一つの作業のたびに師匠の考えの筋道を理解しようとする。どういう考えでこのやり方になるのか、と。
この見習いを終えた時、私が教えられるネタは、綴じ付け表紙の工芸製本一つきりだった。
仕事では、いろいろやったけれど、学校的に教わってすぐにネタにできるものはこれだったからだ。
素直に、これだけをカリキュラムにして製本教室を始めた。これは、そのときから23年経った今もやっている。だが、これがなんの役に立つのだろう?習いたい人はいるのか?という疑問だらけのスタートだった。
(このカリキュラムは、池袋コミカレなどでは、1〜2年基礎をやったあとにやるようなものだ。上記のように、それしかできなかったのも事実なのだが、心意気としては「作業に基礎とか応用とかの差別はない」っていうのがあった。)
徐々に生徒さんにはそれぞれ作りたいもののイメージがあるのを知った。それをどう形にするか、というのが私の課題となった。
毎週毎週、どうやったらこれを作れるのかを生徒さんと二人三脚的にやり、海外の情報も生徒さんから教えてもらい、数年を経ると「手で作る本」「もっと自由に!手で作る本と箱」という結果が出た。
前後して大学などでも教えるようになり、多分5年くらい前から今の教え方(つまり今回動画化したもの)が、自然に固まってきた。
まず、ここから教えたらどうかな?という独自のアイデアが確定した。
自分にとっては作業の時に必ず使う、血の通った、うまく構築された技法群だ。
特に紙定規の使い方など。
それが他の人にとってどういうものになるのかはよくわからない。
でも教えたいから教えちゃう教えたがりが自分だ。
リアルの教室でも、これがすごくわかりやすいという人も居れば、わかりにくくて混乱する人も居る。
一人の個人のやり方ってそんなもんなんだろう。
だれもがよいと思うやり方なんて幻想だ。
だから、まずはあまり考えずに、全力で、自分の「やりやすい」を紹介してみるんだ。
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と、まるで自分の一人のことのように書いてますが、この講習、基本3人のチームで作ってます。オンラインミーティングは一人ではやれないですし、動画作りもなおのこと無理。整理することやともかくやることがいっぱいで。
また、動画は制作過程では、教室の生徒さんや元生徒さん50人くらいに試聴してもらったりもしました。それもLINEグループとかメールの一斉送信のグループなど使っているから。
このウェブサイトとか、個展の作品作りとか、最近は手伝ってもらってやることが本当に多くなりました。(良くも悪くも、テクノロジーの変化に同調してやってます。)
その方が気持ちが楽だし、楽しい。
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