秋にやる大学集中講義の試作です。ごく基本的な角背ハードカバーの製本。
余り紙を使って厚みを合わせだけの本文。たくさん重ねたらどんな色のチョイスでも美しく見えるのが本の小口ですね。
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工芸高校の一学期は、何をやるにもこれを作っていきました。自分にとってはとても有用でした。生徒も、読んで先に作業を進めていたりして、それなりに使えていた印象(それを使って説明する、ということはなく、書いたのと違うふうにやったところなどに修正入れてもらうようにしてました)。
しかし、この形式では、サイズを出す計算式を書いておくことはできますが、その式を使って、エクセルに計算させる、ということがやれていませんでした。
エクセルに計算させるつもりなのは前に
書いた通りなのですが、
今は、秋にやる大学の集中講座の準備をこれでやっていて、試作して(冒頭の写真ですね)実際の数値が予測とどう違うのかを見て修正していきます。
使う材料名、サイズ、厚みなどの数値を全部入れて、
作業をできるだけ分けてシンプルになるように全部書いて、
貼ったり切ったりしてのサイズの変化の計算式を入れて、材料のサイズを出し、
あらかじめ切ってから、
組み立ててみます。
まあ、実際はそう整然と行かないんですが、そのあたりも記録として書き込んでいきます。
意識が行ってなかったところがあったのを発見して、面白いです。
そもそも、作る態度が前と全然違うのでかなり楽しめています。
前は、自分のアイデア(紙定規など)の便利さをアピールしたい、「こつ」を伝授したいというのが大きすぎて、いつも時間が足りなかったし、細かいデータが全然蓄積できないので、いつまでもはっきりしないところが残ってしまっていした。
今回のエクセル利用は、ファイルをどう管理するのかも前に比べたら大分考えられるようになったので、順次データが蓄積されていくと思います。
授業の具体的な持って行き方は、
測って切る、という作業は、ビデオ指導で、あらかじめ学生にやっておいてもらいます。
ビデオでは「コツ」をアピールはしますが、べつにその通りやる必要はないと強調します。
おちついて、可能なかぎり正確に切ってもらうことを頑張ってもらいます。
授業中は、ちゃんと組み立てる、特に、糊と刷毛という難しいことに集中してもらいます。
アプリとかの機能にひっぱられて、自分の考えをゆがめられてしまってはいけない、というのをどこかで聞いたのですが、私の場合、道具の機能にいつも飲み込まれていきますね。
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