今週は、高校では差し込み箱を作ることになり、
そのサイズの変化をエクセルで全部計算してから、試作してみた。
前に、
測る、というタイトルのブログで書いたみたいに、エクセルに材料のサイズを入れれば、パーツのサイズを出してくれると頭の隅で思っていたのが、それが自然に実現されました。
手順は、
まず、使う材料の厚みなどの情報を表に書き込む。
元にする本のサイズに、それら材料のサイズや所定のサイズを足したり引いたり掛けたり割ったり、をすると、実に当たり前だが、必要なパーツのサイズが計算できる。
サイズがでたら、それを
紙定規に写し、幅定規も作る。
だいぶ以前から、幅定規(一番上と上から三つ目)という道具を使うようになって、それ以来、箱の側面のボール紙の幅を揃えられるようになった。なぜなら、曲げて両端を合わせてエッジを触ると、幅定規が平行にできてるか否かを確認できるから。
この幅定規を挟む形でボール紙を切れば、全部同じ幅に切れる、というわけ。
これらを使って、パーツを全部切り出してから、組み立てて、貼る。
出来上がった箱は、見込んだゆるみのサイズもまあまあ良かったようで、なかなかいい感じ
やってることは、きっと20世紀(いや19世紀か)に工業でやっていたことと想像でき、いまごろそれを手作業クラフトでやってるっていうのが、非常にアナログ(アナクロ?)な気分。だが、自分としては発見があって楽しいので、よし。
今回の発見は何かというと、ノギスと紙定規(幅定規)の組み合わせ。
こういう測り方を思いついてなかった。
幅定規や紙定規は0.4ミリ程度の厚さの硬い紙を使っているので、このように幅を測るのが可能であった。
ふつうの定規の目盛の目視だと、5.5ミリと5.2ミリの違いはわかるが、5.2ミリと5.3ミリの違いは難しい。このノギスは最小目盛は0.05ミリなので、そこは明快にわかる。
そして、ここまでわかっていると、実際に使える数値の計算が可能。また、計算して作った幅定規(そしてそれで切ったボール紙)のサイズも測って確かめられるので、手仕上げでそのサイズに切ることができる。
この箱、ちょっときついな、とかいうときに、0.05ミリまでは数値でわかるし、0.1ミリくらいまでなら再現も比較的易しいので、かなり自在にコントロール可能。
まあ、精度を上げるのは多分このくらいでよくて、どこまで誤差があっても大丈夫か、というあたりを考えられるようになりたいです。このくらいまで数値が掴めると、それができそうな気がしてきました(誤差とか許容範囲とかその辺の考え方の学習が必要)。
ここが理解できると、学校などで教える時に、だいぶ自分が楽になりそう。
参考:
紙定規自慢
幅定規についてはちゃんと説明してる動画もブログもまだ無いのに気づいた。
ちょっと別タイプの
幅定規はこの動画で説明してます。
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